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大阪・関西万博の会場跡地はどうなる?利用の計画案を解説

大阪・関西万博の会場跡地はどうなる?利用の計画案を解説

大阪・関西万博の会場跡地はどうなる?利用の計画案を解説

2025年4月13日〜2025年10月13日の約半年の期間で開催される大阪・関西万博ですが、「開催終了後の会場跡地はどうなるんだろう」「跡地の活用に関わりたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。

 

今回は、大阪・関西万博の施設はどうなるのか、会場跡地が決定される流れや建設案、会場の隣につくられる「IR」などについて解説します。

大阪・関西万博の施設はどうなる?

大阪府・市は、万博レガシーを継承するため、以下3つの施設を閉幕後も活用する計画があります。

 

  • 大屋根リング
  • 静けさの森
  • 大阪ヘルスケアパビリオン

 

大屋根リングは、「多様でありながら、ひとつ」という会場デザインの理念をあらわす建築物であり、静けさの森は樹木や草花などの「いのち」を迎え入れ、万博のテーマを体現する空間です。

 

上記2つの施設の利用については、所有者である博覧会協会が関係者と協議を進めています。

また、大阪府・大阪市が出展する大阪ヘルスケアパビリオンは、閉幕後に建物の一部を残置または敷地内で移築し、先端医療・国際医療・ライフサイエンスに関係する事業を展開する予定です。

大阪・関西万博の会場跡地の活用法が決定される流れ

こちらからは、大阪・関西万博の会場跡地「夢洲第2期区域」の活用方法について、決定される流れについてご紹介します。

会場跡地の方針は「2段階募集」により決定される

会場跡地に関わる開発事業者は、2段階募集によって決定され、その過程で今後の方針である「夢洲第2期区域マスタープラン」が策定されます。

また、2025年6月6日には、跡地の大半にあたる約46ヘクタールを、自由度の高い開発ができるように開発の事業者側に売却することが決定しています。

1次募集とは

大阪・関西万博の会場跡地における1次募集とは、大阪府・大阪市が民間事業者からまちづくりに関する提案を募集するもので、2024年6月から募集が開始されていました。

1次募集で優秀提案を選定し、その提案内容をふまえて大阪府・大阪市がまちづくりの方針となる「夢洲第2期区域マスタープラン」を策定します。

2次募集とは

2次募集とは、策定されたマスタープランをもとに、具体的な土地利用や開発計画を提案する事業者を募集するものです。

スケジュールとしては、大阪・関西万博の開催後に行われる予定です。

【1次募集】大阪・関西万博の会場跡地の案

大阪府・大阪市は、1次募集で以下2つの建設案を優秀案としました。

 

  • サーキット場やアミューズメントパークなどの建設案
  • ラグジュアリーホテルやウォーターパークなどの建設案

 

こちらからは、上記2つの建設案についてご紹介します。

サーキット場やアミューズメントパークなどの建設案

1次募集における1つ目の優秀案は、大林組を代表企業とする計7社が提案した、サーキット場や車をテーマにしたアミューズメントパークなどを建設する案です。

 

モータースポーツを楽しめるサーキット場は、イベントでの活用を含めて幅広く府民・市民の活用も可能とすることも考えられています。

また、国内外からの集客を見込める大型アリーナも提案しており、MICE施設としても利用できることから、他都市との競争力に差をつけることが見込まれます。

ラグジュアリーホテルやウォーターパークなどの建設案

2つ目の優秀案は、関電不動産開発を代表企業とした計6社による、ラグジュアリーホテルやスライダーを備えたウォーターパークなどの建設案です。

 

ラグジュアリーホテルは、日本国内で不足している状況であるため、インバウンド需要への対応が期待できます。

一方で、ウォーターパークは夏季以外も集客できるように、アクティビティの導入なども考えられています。

 

大阪府・大阪市は、これら2つの建設案をもとにマスタープランを策定し、「エンターテイメントシティの創造」「SDGs未来都市の実現」「最先端技術の実証・実践・実装」と3つの方針を固めました。

具体的な跡地の利用計画については、2次募集以降で決定される見通しです。

大阪・関西万博の会場の隣につくられる「IR」とは

こちらからは、大阪・関西万博の会場の隣である、夢洲の第一区域に建設予定の総合型リゾート「IR」についてご紹介します。

IRとは?

IRとは、「Integrated Resort」の頭文字をとった総合型リゾート施設です。

「結びの水都」をコンセプトに、国際会議場や展示場、ホテルやレストラン、エンターテイメント施設やカジノなど様々な施設が設置・運営される予定です。

 

IR立地による効果として、運営における経済波及効果は約1兆1,400億円/年、雇用創出効果は約9.3万人/年が見込まれています。

また、IR事業者から納められる納付金や入場料は、住民福祉の増進や持続的な成長につなげられる見込みです。

IR開業までの道のり

IR施設の開業は、平成25年12月に「特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律案」(IR推進法案)が上程されたことを受けて計画されました。

IR開業までの予定としては、以下の通りです。

 

  • 2024年夏頃:IR準備工事の発注及び着手 
  • 2025年春頃:IR建設工事の発注及び着手 
  • 2030年夏頃:工事の完了 
  • 2030年秋頃:IR施設の開業

 

こちらは、工程が最も早く進捗した際の想定なので、場合によってはIR開業が予定よりも後ろ倒しになることも考えられます。

IRとカジノの関係性

大阪で開業されるIRでは、国際競争力の高い魅力ある滞在型観光を実現するためにカジノの運営を行う予定です。

カジノ区域は、IR施設における床面積の合計の3%以内とし、適切な国の監視・管理の下で運営を実施します。

 

また、大阪府・大阪市は、ギャンブル等依存症対策として下記のような対策を講じる想定です。

 

  • カジノ施設への入場等回数の制限
  • マイナンバーカード等を利用した入場規制
  • 本人・家族等の申出によるカジノ施設の利用制限措置
  • 入場料の賦課(1回:6,000円)
  • IR区域外におけるビラ配布の禁止等
  • カジノ施設内のATM設置の禁止 など

 

他にも、24時間・365日利用可能な相談体制等の構築など、IR事業者の対策例も検討しながら、懸念事項の最小化を図っています。

大阪・関西万博の会場跡地に関する懸念点

大阪・関西万博における会場跡地の利用に関して、以下3つの懸念点が挙げられています。

 

  • 工事中の騒音や景観悪化
  • 交通網の整備
  • 安全対策

工事中の騒音や景観悪化

跡地を利用するにあたり、工事中の騒音や景観悪化に対する取り組みを実施する必要があります。

例として、IR工事は開始されていますが、万博の来場者が増えると見込まれるゴールデンウィークやお盆、会期終盤には工事を中断するとされています。

 

また、大型重機のエンジン音が懸念された杭工事のピークを、万博閉幕後にずらすことも検討するなどの配慮も行われました。

交通網の整備

万博の跡地を開発後に多くの来場者を集めるためには、現在の交通網では不十分という意見も出ています。

大阪府・大阪市や鉄道事業者は、JR西日本の路線を桜島駅から夢洲に延伸する案などを検討しています。

安全対策

大規模な施設を運営するため、安全対策も必要でしょう。

大阪府・大阪市は、夢洲における警察署等の設置など警察力の強化を図ったうえで、防犯カメラによる監視といった対策を講じる予定です。

跡地において施設運営を検討する場合、このような対策をするためにも万全の人数を確保しておくことが求められます。

万博跡地における参入・ビジネスチャンスの可能性

万博跡地には、地域振興・観光・国際交流など多様な分野での参入余地があるため、ビジネスチャンスは十分に考えられるでしょう。

多くの観光客が集まることはもちろん、MICE施設としての利用なども想定されるため、自社の魅力を活かしながら国内外からのお客様に対応できる体制を整える必要があります。

 

また、大阪府・大阪市は、万博跡地の開発にあたり「SDGs未来都市の実現」を1つの方針として掲げているため、持続可能な社会に向けた取り組みが求められます。

SDGsを理解したうえで、施設全体が取り組みやすい優先課題を見つけることが重要です。

施設運営・イベント企画はどう展開されるのか?

万博跡地では、ホテルやエンターテインメント施設、飲食店など多岐にわたる施設が展開される想定です。

加えて、MICEをはじめとする国際会議や、アート&カルチャーに関する企画展、コンサートや映画・音楽の授賞式など、幅広いイベントの開催も予想されます。

 

もし、現在自社の認知度向上や売上増加、従業員のモチベーション向上などを検討している場合は、万博跡地で施設やイベントを開催してみることも1つの手です。

常設店舗・イベントと異なり、期間限定イベントであれば、初期費用を抑えながら柔軟に運営できます。

 

しかし、効果的なイベントを開催するためには、目的やターゲットを明確にしたうえで魅力的なコンテンツを企画・運営することが必要です。

イベントの効果を最大化するにあたって、イベント企画・運営会社を利用し、豊富なノウハウから自社の強みを活かしたイベントのサポートをしてもらうことが有効でしょう。

 

さらに、人材派遣も任せられるイベント企画・運営会社であれば、多くの集客が予想できる万博跡地でも施設運営やイベント企画を成功させられます。

万博跡地参入・活用をご検討中の企業様へ

今回は、大阪・関西万博の施設はどうなるのか、会場跡地が決定される流れや建設案、会場の隣につくられる「IR」などについて解説しました。

もし、万博跡地参入・活用をご検討されているのであれば、イベント企画・運営会社に相談しプロの視点を加えながら具体的な計画を練ることがおすすめです。

 

リピート依頼率93%のイベント企画運営・人材派遣会社「ワンコンシスト」では、貴社のイベントにかける想いを実現するため、企画から運営まで一気通貫でサポートさせていただきます。

 

また、ニーズやお悩みに合わせた最適な人材も派遣させていただきますので、まずはお気軽にご相談ください。

 

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この記事の筆者

Y. Sato

「人生経験したもん勝ち」がモットー。
習うより慣れよ精神で営業~バックオフィスの様々な業務を担当ののち、現在はマーケティング部門所属。
#お酒好き #千葉の山奥出身 #子育て奮闘中

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